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平成ものがたり

群馬の記憶 第2部/7止 信越線「横川-軽井沢」間が廃止 技術進歩と共に104年 /群馬

鉄道関係者去り人口激減

 長野オリンピックを翌年に控えた平成9(1997)年10月1日、長野(現・北陸)新幹線の高崎-長野間が開通した。引き換えに鉄道文化の象徴といわれた信越線の横川-軽井沢間が廃止され、104年の歴史に幕を閉じた。【増田勝彦】

 --平成9年9月30日午後10時半すぎ、松井田町(現安中市)の横川駅に、最終の特急「あさま37号」がすべり込むと、小さな駅のホームを埋めた1000人を超す鉄道ファンから歓声が上がった。途切れることのないカメラのシャッター音の中で補助機関車「EF63(ロクサン)」が連結されると、横川駅名物の「峠の釜めし」を販売してきた「荻野屋」の高見沢恭子社長(現会長)らから機関士と運転士、車掌に花束が贈られた。弁当の立ち売りの人たちがペンライトを振る中、最終列車は「ロクサン」に押されてホームを離れた。

 最後の数日間、多くの人が横川駅を訪れた。「峠の釜めし」も工場をフル回転して連日3万4000個を作った。「よく、やりとげた」。荻野屋取締役製造部長の青木博さん(66)は感慨深げに振り返る。翌10月1日、静寂を取り戻した横川駅そばの工場で作った「峠の釜めし」を、新幹線の車内販売用に車に載せて高崎駅と軽井沢駅に運んだ。「これが新しい時代なんだ」との思いがこみ上げた。

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