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第94回センバツ高校野球

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19’センバツ龍谷大平安 軌跡/下 仲間信じ近畿王者に /京都

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5年ぶりの秋季近畿大会優勝を果たし喜ぶ龍谷大平安ナイン=神戸市のほっともっとフィールド神戸で2018年11月4日、黒詰拓也撮影 拡大
5年ぶりの秋季近畿大会優勝を果たし喜ぶ龍谷大平安ナイン=神戸市のほっともっとフィールド神戸で2018年11月4日、黒詰拓也撮影

 <第91回選抜高校野球>

 左腕・野沢秀伍(2年)は目覚めた。昨年10月27日の近畿大会準々決勝で、6回3分の2のロングリリーフを成功させて勝利の立役者となった。翌週、過去の選考結果からみて、センバツ出場をより確かなものにすべく臨んだ履正社(大阪)との準決勝は、公式戦で4試合ぶりに先発の座を取り返した。

 ボールの軌道の下で打者のバットが空を切る速球は威力を増していたが「相手は思いきり振ってくるのでコースを突いた」という落ち着いた投球で凡打を積み重ね、三振は三つだけだったが、散発3安打で完封した。三回に5番・奥村真大(1年)の3ラン、五回に内角高めの威力のある速球を左翼席にたたき込み、相手投手をあぜんとさせた主将の4番・水谷祥平(2年)の2ランが飛び出し、7-0で大阪1位校に堂々の七回コールド勝ち。投打の軸が期待通りに働き、強さを印象づけた。

 野沢は翌日の決勝にも先発。相手の兵庫1位・明石商は近畿屈指の二枚看板の投手の1人が休養十分で先発したが、一歩も引かない投手戦を展開。0-0で迎えた延長十二回表、「速球がシュート回転しはじめ」1点を先制された。それでも179球を投げて味方の攻撃に託したその裏、自らの失策も絡んで先制を許した3番・捕手の多田龍平(2年)に2死満塁で打席が回ってきた。近畿大会はそこまで12打数1安打と不振で中軸の自信を失いかけていたが、「野沢の頑張りになんとか応えたい」と思いのこもったスイングで打球を右前に運び、逆転サヨナラ安打となった。

 選手たちの気持ちのつながりでつかみ取った5年ぶりの秋の近畿王者。2013年にこのタイトルを獲得した翌春は、38回目の挑戦で悲願のセンバツ初優勝を果たした。しかし原田英彦監督は「優勝の時と比べると選手の技術などはまだまだ」と厳しい。その上で「今のチームには、元気があり、勝ちたいという強い気持ちがある。本番までに力は必ず伸びるはず」と期待する。春が待ち遠しい。(敬称略)

    ◇

 この連載は矢倉健次が担当しました。


 ▽秋季近畿大会準決勝

履正社   0000000=0

龍谷大平安 0040201=7

 (七回コールド)

 ▽同決勝

明石商

  000000000001=1

  000000000002=2

龍谷大平安

 (延長十二回)

〔京都版〕

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