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余録

英語の動名詞「calling」は呼び声…

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 英語の動名詞「calling」は呼び声、叫びを表す。とともに職業や天職という意味をもつのは、それが神様からの呼び出し--召(しょう)命(めい)だからである。同じく天職の意味の「vocation」も呼び声に由来する▲この「天職」という言葉をキーワードに、小欄で児童福祉司の増員に触れたのはほんの半年前だった。東京で5歳の船戸結愛(ふなと・ゆあ)ちゃんが「ゆるして」という文章を残して虐待死したのを受け、政府が決めた緊急対策の一つがそれだった▲その増員もこれからという今、またも子どもの虐待死の後に、助けを求める叫びを文章で目にすることになってしまった。叫びは今度も結局はむなしかっただけでない。あろうことか死をもたらした父親にその文章が渡っていたのだ▲「お父さんにぼう力を受けています。夜中に起こされたり、起きているときにけられたりたたかれたりされています。先生、どうにかできませんか」。千葉県野田市の小4、栗原心愛(くりはら・みあ)さんは「ひみつをまもる」の約束を信じて記した▲市教委がアンケートの写しを父親に渡したのは、威圧的要求に担当者が恐怖を感じてのことという。だがその「恐怖」が次に心愛さんを襲うことに思いはいたらなかったか。大人を信じた声は学校と児童相談所の連携の隙間(すきま)に消えた▲児相も学校も、助けを呼ぶ子どもの声に応えて命を守り抜く仕事は、他の誰にもできぬ神様に授けられた使命と思ってほしい。堂々と背筋を伸ばし、非道に立ち向かうのを天国の心愛さんも願っていよう。

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