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第103回全国高校野球選手権

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センバツ山梨学院 第1部・道のり/2 夏の敗退から5日、新チーム始動 気持ちがバラバラ /山梨

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 <第91回選抜高校野球>

監督が発破「優勝必須」

 新チームは、夏の甲子園敗戦から僅か5日後に始動した。甲子園経験者が4人残り、引退した3年生のポジションをうかがう新戦力も台頭しつつあった。

 高垣広大三塁手(2年)は「同級生が先発で出ていて悔しかった。チャンスが広がった」とレギュラー定着に名乗りを上げ、小吹悠人遊撃手(1年)も「甲子園ではスタンドから試合を見ていた。今度こそ」と意気込んだ。

 吉田洸二監督は、守り重視のチームを目指し、日々4時間、挟殺・中継の練習を繰り返した。強豪校が集まる大舞台では、小さなミスが命取りになる。選手たちは「1死一塁でエンドラン」などと具体的な場面を想定して「次のプレー」を考え、それぞれ用意した「野球ノート」に気付きを書き留めた。

 守備力は確実に向上したが「覚えることが多くて練習に付いていくのがやっとだった」(高垣選手)。「新レギュラー」を中心に、周りに気を配る余裕がなくなっていたという。新チームのキャプテンを任された相沢利俊投手(2年)は「この頃は、チームをどう引っ張っていけばいいか分からなかった」と振り返る。3年生の穴は想像以上に大きかった。

 選手の気持ちがバラバラになりかけていた中、チームは秋の県大会優勝を目標に掲げた。関東大会に出場できるのは上位3チームまで。それでも吉田監督は「山梨で優勝できないと、関東大会は勝ち抜けない」と発破をかけた。勝利への執着が県大会での苦戦を招くことになった。【金子昇太】=つづく

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