冬の日本海は、日が差したかと思えば突然ふぶくなど、空模様がめまぐるしく変わった。1月中旬、山形県鶴岡市内の小型船係留場に2人の男性が姿を見せた。「クラゲ水族館」として知られる同市立加茂水族館(愛称・クラゲドリーム館)の奥泉和也館長(54)と、新人飼育員の菅野響樹さん(23)だ。同館の初代クラゲ飼育員でもある奥泉さんは今でも、館長業務の合間を縫ってクラゲの採集に繰り出す。この日は今年最初の採集だった。
北西の季節風にあおられた波が防波堤にぶつかって水しぶきを立てる周囲と異なり、係留場は波がほとんどな…
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