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今週の本棚

平成の文学 荒川洋治・選

 <1>しんとく問答(後藤明生著/国書刊行会『後藤明生コレクション4後期』所収/3240円)

 <2>きれいな人(高橋たか子著/講談社/品切れ)

 <3>詩学叙説(吉本隆明著/思潮社/2376円)

 昭和期に登場した作家たちが、平成期に書いた作品から選んだ。

 <1>の『しんとく問答』は、平成七年刊。「弱法師(よろぼし)」俊徳丸ゆかりの地を訪ねるなど、大阪が舞台。「十七枚の写真」は宇野浩二の文学碑をめざして歩いたとき、途中で撮った写真の説明をする単純なつくり。少し知っていること、どこかで聞いたことについてまたわずかだけ知っていく。あるいは、もとのまま。それだけのことがつづくのに、こちらもまた大きな、新しい旅をしている気持ちになる。最後の一枚はトラックで来た作業服の男が、思い切り左足を蹴り上げるところ。「写真は、その二度目の蹴り上げの瞬間を撮ったものです」。名作『挟み撃ち』(昭和四八年)から歩き出した観察の道は、何もないのに深いところに行き着…

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