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持田叙子・評 『湯けむり行脚 池内紀の温泉全書』=池内紀・著

 (山川出版社・1944円)

官能と切なさの境地で書く

 湯けむり。

 なんといい言葉であろう。やわらかく、あたたかい。包容力と浮遊力がある。

 著者は、湯けむり湯気湯の匂いを書くのがうまい。読んでいるととろけそうだ。本書のおおきな魅力である。

 「澄んだお湯で、掌にすくうとサラサラと落ちていく。半開きの窓から湯気が白い筋になって流れ出ていく」

 「浴槽のふちに頭をのせて、流れこむお湯の音を聞いていた。目を閉じると、湯気がまぶたの裏にまで沁(し)みてくる」

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