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第94回センバツ高校野球

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第91回センバツ注目選手/1 奥川恭伸投手(星稜・2年) 150キロ右腕、投球術磨き

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チームを24年ぶりの北信越大会優勝に導いた星稜の奥川=小松雄介撮影 拡大
チームを24年ぶりの北信越大会優勝に導いた星稜の奥川=小松雄介撮影

 <第91回選抜高校野球>

 第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)が3月23日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。大会の主役になるのは誰か。活躍が期待される注目選手たちを紹介する。

 残した数字が完成度の高さを物語る。昨秋はエースとしてチームを北信越大会で24年ぶりの優勝に導き、明治神宮大会では準優勝。公式戦で60回余りを投げて82三振を奪い、与四死球はわずか5で、防御率0・60。ほぼ完璧な内容にも「もっと球の質を高めたい」と満足していない。

 身長183センチから最速150キロの直球を投げる本格派右腕で、スライダーやフォークボールも切れる。打者の狙いやカウントなどに応じて腕の振りの強さを変え、同じ球種でも球速や曲がり幅を変える。「10の力で投げる時もあれば、7の時もある」。小学生の頃から考えていたが、昨秋に2年生で唯一選出されたU18(18歳以下)アジア選手権高校日本代表で金足農(秋田)の吉田輝星(日本ハム)の投球術を見て、さらに意識するようになったという。

 昨夏の甲子園では2回戦の済美(愛媛)戦で、暑さによる脱水症状で右足をつり、四回限りで降板した。チームは延長十三回タイブレークの末に逆転サヨナラ負け。その後は苦手だったスポーツドリンクをこまめに飲むようになり、食事にも気を配るようになった。

 チームは甲子園で夏に準優勝1回、春は前回を含めて8強3回が最高成績。3季連続の甲子園に向けて「歴史を作りたい」と石川勢初の全国制覇を誓う。【石川裕士】=つづく

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