メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

進む「西暦」使用 「主に」と「元号と半々」で計59% 毎日新聞世論調査

年代別の平成のイメージ

 毎日新聞が2、3両日に実施した全国世論調査では、年代を表現する際に西暦を使う傾向が進んでいることがうかがえる結果となった。「主に西暦」と「元号と西暦と半々」を合わせると、過半数の59%だった。調査方法が異なり直接比較できないが、1975年から89年の3回の調査でのほぼ同内容の質問への回答の合計は17~34%だった。

年代別の元号と西暦の使用割合

 年代別で見ると、「主に元号」が最も多い世代は、元号使用が一般的だった時代の記憶が残る「60代」と「70歳以上」に加え、学校などで元号表記に触れる機会が多いとみられる「18、19歳」と「20代」を合わせた層だった。

 一方、仕事で西暦を身近に使う働き盛りの30~50代では「元号と西暦と半々」が最多で36~39%。「主に元号」の29~32%を上回った。

 「平成」の30年間で西暦を使う傾向が進んでいることについて、天皇制に詳しい河西秀哉・名古屋大准教授(日本近現代史)は「昭和と比べ、元号と天皇がイコールになっていない。天皇制に結びつかないため反発も愛着もあまりなく、元号と西暦を半々に使う人が増えているのだろう」と話す。一方で調査では「元号離れ」の中で、「主に元号」と「半々」を合わせれば、元号に触れる層はなお69%に達する。河西氏は「元号によって世代などを捉え、『平成生まれ』など時代の雰囲気を表す言葉になっている」と指摘した。

 「平成」のイメージは、全ての年代で「明るい」が「暗い」を上回った。10~30代は「明るい」が7割に達した。「明るい」が最も低かったのは60代の46%だが、それでも「暗い」を17ポイント上回った。災害が続出し、経済も低迷した「平成」に肯定的な結果となった。

 世論調査に詳しい松本正生・埼玉大社会調査研究センター長は「社会全体よりも『家族が増えた』など身の回りの出来事で平成をイメージしている人が、若い世代を中心に多い」と分析。「少子高齢化などで将来下り坂になると感じている人が多く、そのことが『今現在を肯定したい』との気持ちにつながっているようだ」と話した。【桐野耕一】

 

新元号公表「4月1日でよい」が47%と最多

 新元号の公表時期が4月1日であることをどう思うか尋ねると、「4月1日でよい」が47%と最多で、「4月1日より早いほうがよかった」は24%、「次の天皇の即位と同時がよかった」が18%だった。

 年代別で見ると、30代と40代の男性は「早いほうがよかった」の割合が4割程度で、「4月1日でよい」の約4割にほぼ並んだ。職業別では自営業者の4割強が「早いほうがよかった」と答え、「4月1日でよい」の4割弱を上回った。改元に伴うシステム改修の実務にあたったり影響を受けたりする世代や業種で、膨大な作業への懸念が大きいことが背景にありそうだ。

 大手企業や公的機関は「1カ月あれば十分に対応できる」(東京都新宿区役所)としているが、テストを何回も行う必要があり、人手が必要だ。最も影響が懸念されるのが中小企業。大手システム会社の担当者は「中小企業は改修に十分な資金や人材を投入できず、問題が発生する業者も出てきそうだ」と心配する。

 公表時期を巡っては、「国民生活の利便性を考慮して早くすべきだ」という事務方と、天皇の治世と元号を一致させるために「新天皇即位以降」を主張する保守派が対立。安倍晋三首相の判断で1カ月前になった経緯がある。【山口知】

調査の方法

 2月2、3日の2日間、コンピューターで無作為に数字を組み合わせて作った固定電話と携帯電話の番号に調査員が電話をかけるRDS法で調査した。固定では、福島第1原発事故で帰還困難区域などに指定されている市町村の電話番号を除いた。固定は18歳以上の有権者のいる800世帯から495人の回答を得た。回答率62%。携帯は18歳以上につながった番号655件から528人の回答を得た。回答率81%

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. カジワラさん「入国時、約2時間入管で足止め」 辺野古移設でサイト署名呼びかけ人
  2. アクセス 即位で10連休、非正規悲鳴 月7万円減収/人手不足で「働き詰め」 格差の放置浮き彫り
  3. 「非正規に励み」「画期的な判決」 ボーナス不支給違法判断、大阪高裁
  4. 社説 ホンダの英国撤退 最後の警報が鳴っている
  5. 中江首相秘書官「検討申し上げたかも」 勤労統計対象入れ替え

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです