保険代理店経費天引き問題 元外交員を支援する弁護団結成

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷

 保険代理店の元外交員(保険募集人)が、給料から多額の経費を不当に天引きされたと訴えている問題で、元外交員を支援する弁護士が4日、東京都内で記者会見し「保険外交員搾取被害弁護団」を結成したと発表した。弁護団が関係する訴訟だけで原告の元外交員は25人、請求総額は約7100万円に上り、他に毎日新聞が取材で把握した2人分を加えると1億円を超える。弁護団は同日、金融庁と厚生労働省に実態調査や是正を申し入れた。

 弁護団には札幌、東京、広島、長崎の各地裁と福岡地裁小倉支部に提訴した元外交員の代理人弁護士ら約30人が参加。元外交員は▽入社時に約束した基本給が支給されない▽顧客になる見込みのある人物の情報料や事務所管理費など多額の経費が天引きされる▽給料で経費を賄えない場合は会社への借金を背負わされる――などと訴えている。

この記事は有料記事です。

残り345文字(全文703文字)

あわせて読みたい

ニュース特集