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<第91回選抜高校野球>
悔しさ直視、バット振る 竹村紘人選手(2年)/大高正寛選手(2年)
「みんな頑張っているけど、中でも頑張っている2人」。第91回選抜高校野球大会に出場する星稜の林和成監督(43)がそう評するのは大高正寛、竹村紘人の両2年生選手だ。大型野手としての潜在能力を買うからこそ、指揮官は伸び悩みがもどかしい。新チーム発足後になかなか出番がなかった2人も、その期待は痛いほど分かっている。
175センチ、86キロのがっちり型。大高選手の身長は、星稜中時代に15センチも伸びたという。成長に比例するように存在感は増し、2016年には「中学軟式野球の甲子園」と称される全日本少年軟式野球大会で4番にも座り、優勝に貢献した。
ただ、高校進学後は長打力を生かせず、正選手の座が遠い。昨秋の公式戦は、出場機会なし。中学時代のチームメートの寺沢孝多投手(2年)らだけでなく、後輩の内山壮真選手(1年)も甲子園の土を踏んでいる現状に歯がみしながら、「(中学の実績で)勘違いしていたのかも」と自身と向き合う。
こちらも181センチ、80キロの偉丈夫。竹村選手は、中学時代の大高選手の活躍に「甲子園に一番近いのは星稜」と、金沢市内の硬式野球クラブから進学を決めた。昨秋は苦い経験をした。9月の県大会準々決勝・金沢戦。8-2の八回1死一、二塁で代打に立ったが、三振に倒れた。「脱力して触れ」という林監督の指示とは裏腹に「チャンスをもらったことで力んでしまった」。公式戦の出番はこの1回にとどまった。
北信越大会以降はメンバーから外れた竹村選手。「やっぱりスタンドで見る試合は、ベンチにいるときとは違う」。悔しさはもう味わいたくないと、バットを振り続ける。「スイングスピードを上げたい」と語る大高選手も思いは同じだ。
スラッガータイプが少ないチームにとって、2人の存在は魅力だ。「試合でどれだけ成功体験を植え付けられるか」と林監督。春を見越しているから、その覚醒の時を待つ。【岩壁峻】
◇
センバツに向けて巻き返しを狙う選手たちの姿を追う。
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