特集

公文書・法と制度

毎日新聞デジタルの「公文書・法と制度」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。

特集一覧

火論

「国家」の証明=玉木研二

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

 <ka-ron>

 「日本近代統計の祖」の墓は東京・染井(そめい)霊園にあった。

 杉亨二(すぎこうじ)(1828~1917年)。国会で統計不正の追及と弁明がカラリと晴れぬ調子で続いた4日、霊園の空は押し上げたように高く、春の陽気だった。

 明治に西洋から「統計」を導入、工夫して実施し、人材も育てた杉は長崎の人。総務省統計資料館などによると、早くに親を失い、10歳のころには住み込みの奉公に出た。

 その際、西洋の文物に触れる機会に恵まれ、やがて蘭学に長じる。幕末の激動期は藩や身分を超えた交流を促す。杉も緒方洪庵(おがたこうあん)や勝海舟(かつかいしゅう)らの知己を得、幕府の洋学研究機関「蕃書調所(ばんしょしらべしょ)」でも教えた。

この記事は有料記事です。

残り740文字(全文1056文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

注目の特集