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第94回センバツ高校野球

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躍進の春へ

富岡西・小川監督の横顔/上 昔からの夢追い監督に /徳島

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選手たちにノックをする富岡西の小川浩監督=徳島県阿南市富岡町小山の同校で、岩本桜撮影 拡大
選手たちにノックをする富岡西の小川浩監督=徳島県阿南市富岡町小山の同校で、岩本桜撮影

 <第91回選抜高校野球>

 創部120年目の節目にふさわしい快挙を成し遂げた。第91回選抜高校野球大会に21世紀枠で出場を決めた富岡西。監督として20年以上チームを率いてきた小川浩監督(58)は「何度も手が届きそうだったが、ようやく甲子園にたどり着いた」と喜びをかみ締めた。「生まれ変わっても野球をしたい」ほど野球一筋の監督が、長年追い続けた夢が実現した。

 父親が少年野球の監督だった影響で、小学4年から野球を始めた。富岡西に進学後は野球部で左腕投手として活躍。当時は勉強に専念するため2年の夏で部活を引退する慣例があったが、監督と同学年は根っからの野球好きが集まっていたため、3年の夏まで白球を追いかけた。朝から晩まで練習に明け暮れ、最後の徳島大会では背番号「1」を背負いチームをベスト4まで導いた。当時の試合は今でも鮮明に覚えているという。準決勝で鳴門と対戦し、両チーム一歩も譲らず六回へ。「腕が重くなってきた」と感じた時には相手のクリーンアップに打ち込まれ、甲子園は夢へと消えた。「自分にとって鳴門は現役時代から特別な存在」と話す。

 昔からかじりつくように甲子園の試合を見ていた影響で、中学3年から「高校野球の指導者になりたい」と思うようになった。高校卒業後は教員になるため国学院大(東京都)に進学。野球部でチームメートとしのぎを削る一方で、教員になるために勉学にも励んだ。1983年、臨時職員として母校に戻り、念願だった野球部の監督に就任。中学から抱いていた目標をかなえた監督が次に目指す場所は、甲子園。現役時代に成し遂げられなかった夢の舞台に向かって、再び走り出した。【岩本桜】

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