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ロケット報道の充実を=澤岡昭・大同大名誉学長

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の固体燃料ロケット「イプシロン」4号機が1月18日に打ち上げられ、人工衛星7基の軌道投入に成功した。当日の毎日新聞夕刊が「人工的に流れ星を作る世界初の人工衛星」と報じるなど、多くのメディアがこの人工流れ星実験の話に偏っており不満であった。

 固体燃料ロケットは「日本の宇宙開発の父」と呼ばれる糸川英夫博士のロケットがルーツである。気象衛星など大きな実用衛星を打ち上げる液体燃料ロケットに比べて小型で安く、宇宙探査や実験を担う数々の科学衛星の成功に不可欠な役割を果たしてきた。だが、初代の小惑星探査機「はやぶさ」を搭載した固体燃料ロケットは打ち上げ費が約75億円になり、「高すぎる」として2006年を最後に中止されていた。

 固体燃料ロケットの火を消さないことは糸川博士の孫弟子たちの悲願であった。一方、旧通産省は民生部品利用でコスト減、国際競争力向上を促し、性能重視を唱える旧科学技術庁と「縄張り争い」をしてきた。そんな中で、JAXA宇宙科学研究所・森田泰弘教授が人工知能を使ったイプシロン開発計画を生み出したのには驚いた。作業の人数や日数減を導きコスト半減を図る大胆な計画だったからだ。13年の1号機から4回連続で成功。…

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