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この冬、初めて雪が積もった朝、神奈川県箱根町の自宅を訪ねると、「何年ぶりでしょう」と笑顔を見せた。13年前にインタビューした時は62歳。若狭での米作りや農村の女性との交流、環境問題への取り組み、民芸や骨董(こっとう)への没入と、とにかくよく動き回っていた。友人、知人も多く、毎年1000枚もの年賀状に言葉を添えて出していた。
まぶしいような美しさが後退したわけではない。深みのある美に変わったという言い方が適当だ。内面はどうだろう。
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