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論点

平成の軌跡 大学改革

尾池和夫・京都造形芸術大学長=川平愛撮影

 平成を通して大学は改革を迫られ続けてきた。昭和末期には学生が遊びほうける「レジャーランド」と皮肉られ、「停滞」を指弾されたが、今や国公私立を問わず、研究成果の質・量や、予算と受験生の獲得などの競争にさらされている。2004年の国立大法人化時、京都大学長として対応した尾池和夫・京都造形芸術大学長(78)に改革の影響とあるべき大学像を聞いた。【聞き手・鈴木英生】

 --1991年に文部省(現文部科学省)の大学設置基準が緩和され、大学改革が本格化しました。特に大学院の重点化が進められ、大学院生数が急増しました。

 財界などが「大学院生を増やして専門性の高い社会人を養成せよ」と「国際標準」を主張されたのは結構なことやった。私の会ったことがある「国際標準」の例だと、イギリスの保険業者の地震保険の調査員は地震学の博士号を持っていた。ところが、日本の企業や行政は、こうした専門性を生かした採用を本音ではあまりやる気がなかったのだろう。その結果、高学歴で就職先のない若者が量産されてしまった。

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