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レオパレス施工不良 引っ越し業者「繁忙期で対応できず」

 賃貸アパート大手のレオパレス21の物件の壁や天井に施工不良が見つかった問題で、同社は8日、天井の耐火性能が不足する641棟の入居者7782人に転居要請を始めた。他の施工不良が確認された入居者と合わせると、転居要請の対象は33都府県の1324棟、1万4443人に上る。3、4月は進学や異動による転居が多く、引っ越し業者は「繁忙期で対応できない」と頭を抱えている。

 業界ではヤマトホールディングス子会社が法人向け料金を過大請求したとして、1月に車両使用停止の行政処分を受けている。アート引越センターを運営するアートコーポレーション(大阪市)は今春、受注能力を5%増強していた。「車両と人員の増強、業務の効率化など苦労して、たたき出した数字」(広報宣伝部)という。担当者は「レオパレス問題で、いきなり上乗せするのは難しい。繁忙期は避けてもらいたい」と不安げに語った。

 サカイ引越センター(堺市)も「今春は昨春以上に受注が増える」と予想。事業用車約2500台を保有するが、広報担当者は「いっぱいいっぱいで運用しており、余力がない。1万件もの対応は無理」と話す。

 全日本トラック協会の担当者は「そもそも大手業者が法人対応を優先しているため、個人が予約しにくい。繁忙期の対応は困難ではないか」と指摘した。

 国土交通省によると、大手6社の引っ越し件数は3月が34万件で、年間の約15%を占めるという。【高橋昌紀】

 レオパレス21は、施工不良の物件に関する問い合わせを受け付ける専用電話を設置している。入居者向けは通話無料の0120・911165、オーナー向けは0120・082991(受付時間は午前10時~午後7時、オーナー向けは水曜日のみ午前10時~午後6時)。

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