ニッパチ(二八)という言葉を最近あまり聞かなくなった。正月でお金を使いすぎた後の、しかも寒い2月と、暑くてお盆もある8月は、売り上げが落ちるということ。しかも2月は他の月より短い。
寄席も、8月のお盆は正月、ゴールデンウイークと並ぶ書き入れ時だが、それ以外は客足が鈍る。そんな2月上席(かみせき=1~10日)の夜の部、上野・鈴本演芸場のトリで奮闘しているのは、三遊亭鬼丸さん。首都圏平日午後のラジオ人気番組「GOGOMONZ(ゴゴモンズ)」(NACK5=月~木曜午後1時)のパーソナリティーでもある。ラジオで聴いて寄席は初めてというお客さんも鈴本につめかけている。
寄席は10日ごとに番組が変わり、昼と夜がある。トリ(主任)を取れるのは、寄席1席で12カ月×6人だから、年間72人。鬼丸さんが所属する落語協会の真打ちは二百数十人。「その中の72人しかトリを取れないんですから、すごいんですよ」と鬼丸さんも話していたが、そのとおりなのだ。
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東京本社ウェブ編成センター記者。東京生まれ。早大卒。東京、大阪で、大衆芸能、笑芸、放送などを取材し、芸術選奨選考審査員、文化庁芸術祭審査委員などを務めた。沖縄好きで学生時代から通い、泡盛は糖質ゼロなので大好き。。
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