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15歳のニュース

変わるアカデミー マイノリティー起用/ネット配信映画 進む多様化 24日授賞式

 今年もアカデミー賞の季節がやってきた。授賞式は24日(日本時間25日)、米ハリウッドで開かれる。日本からも2作品がノミネートされた。長い歴史を持つアカデミー賞だが、今回のノミネートにはある変化が起きていた。コミック原作や、外国語の白黒作品、動画配信の映画など、これまでにない傾向(けいこう)の候補が選ばれたのだ。いったいどうした?

    人種差別の批判受け

     「オスカーは真っ白」。これは、2016年にソーシャルメディアをにぎわせた言葉だ。16年は2年連続で、アカデミー賞の演技部門の候補全員が白人だったことから、人種差別だという批判が起きた。これを受けアカデミーは、アカデミー賞を選ぶ投票権がある会員の構成を見直す改革を進めており、会員の構成比が変わることで候補者や受賞作にどんな変化が生じるか注目されていた。

     今年1月22日のノミネート発表では、パキスタン出身の男性コメディアンと黒人女優が候補を読み上げた。多様性を意識した改革を進めるアカデミー賞を象徴(しょうちょう)するようにマイノリティー(少数派)の2人が進行役を務めた。

    ヒット作が候補入り

     アカデミー賞は米映画界で最高の栄誉(えいよ)とされる賞。だが、興行的な成功を収めた、いわゆる「ヒット作」が高い評価を得るわけではない。しかし今年は、北米の興行収入で歴代3位を記録した黒人ヒーローが主人公の「ブラックパンサー」が作品賞など7部門で候補に入った。しかもコミックが原作の映画が作品賞候補になるのは史上初だ。

     「ブラックパンサー」の他にも、英ロックバンド「クイーン」の軌跡(きせき)を描(えが)いた「ボヘミアン・ラプソディ」や、人気歌手レディー・ガガさん主演の「アリー/スター誕生」など、いずれも北米の興行収入が約220億円を超(こ)えたヒット作が複数候補に入った。

    ネット配信映画も

     メキシコのアルフォンソ・キュアロン監督(かんとく)の自伝的映画「ROMA/ローマ」が作品賞など最多タイの10部門でノミネートされた。1970年代のメキシコを舞台(ぶたい)に中産階級の家庭で働く家政婦を中心に描いた作品。劇場公開を前提としない動画配信大手「ネットフリックス」製作の映画が作品賞候補になるのは初めてだ。

    日本から2作品

     日本の作品にも注目だ。外国語映画賞に是枝裕和(これえだひろかず)監督の「万引き家族」、長編アニメーション賞に細田守(ほそだまもる)監督の「未来のミライ」がノミネートされた。

     今回の授賞式では30年ぶりに司会なしになりそう。レッドカーペットに登場する女優のファッションや、受賞者の歓喜(かんき)のスピーチなども目が離(はな)せない。


     ■KEY WORDS

     【アカデミー賞(しょう)】

     【オスカー】

     米国の映画芸術科学アカデミーが会員投票によって選ぶ映画賞。映画振興(しんこう)を目的に1928年に創設された。「オスカー」は受賞者に贈(おく)られる像の愛称(あいしょう)から生まれた賞の別名。

     【ヒット作(さく)が複数(ふくすう)候補(こうほ)】

     これまで主要部門では芸術性の高い作品が好まれる傾向(けいこう)にあったが、観客の評価と差が出てしまい、授賞式の視聴者(しちょうしゃ)数は低迷(ていめい)。昨年8月、ヒット映画を受賞対象にする「人気映画」部門の新設が発表された。その後、反発を受けて新設は見送られたが、今年のノミネート作品にはその意向が反映されているようだ。

     【未来(みらい)のミライ】

     スタジオ地図制作。日本では昨年7月公開。今月「アニメ界のアカデミー賞」と呼ばれるアニー賞の長編インディペンデント作品賞を受賞した。

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