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中京大豊田キャンパスに開館した「スポーツミュージアム」の約3万点の資料の中から収蔵品を紹介する

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遺伝子の働きの変化 祖父の育ち方が影響も=中村克樹 /愛知

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 親から子にさまざまなことが遺伝します。風貌や運動能力や知能や性格、さらには病気になりやすさまで。ただ、遺伝ですべてが決まるわけではありません。環境の影響も大きいのです。一般にがんや心臓病になる原因は、遺伝が3割で環境が7割だといわれます。喫煙が、がんになる危険性を高めるのは、環境の影響の分かりやすい例です。

 遺伝だけでなく環境が行動に強く影響することを示した実験があります。ミツバチには、どう猛な種類と、非常に温厚な種類がいます。どう猛なミツバチは、警戒フェロモンという分子によって次第に凶暴になっていくのです。研究者は、ふ化したばかりの幼虫を入れ替えて巣に戻しました。すると、凶暴な種類のミツバチが温厚に育ち、温厚なミツバチが凶暴に育ったのです。もちろん、遺伝子は変わっていません。

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