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「景観悪化、健康被害も」秋田の洋上風力発電計画、市民団体が中止要望

洋上風力発電計画の中止要望書を知事らに提出後、記者会見する市民団体の佐々木憲雄代表(中央)ら=秋田県庁で2019年2月8日、中村聡也撮影

 国内最大級の洋上風力発電施設が秋田県由利本荘市沖の日本海に設置される計画があり、地元住民らでつくる市民団体は8日、県と由利本荘、にかほ両市に対し、計画の中止を求める要望書を提出した。景観が悪化し、健康被害も懸念されるなどとしている。【中村聡也】

     この施設を巡っては、県が2015年に由利本荘沖を洋上風力発電の候補海域に指定したのを受け、東京の再生可能エネルギー会社「レノバ」が中心の合同会社が17年3月、県に事業計画を示した。

     計画では、沖合約1.5キロの洋上に、南北約30キロにわたって最大90基の風車を設置。21年に着工し、24年の一部稼働を見込む。最大出力は70万キロワットで、国内最大級という。総事業費は約4000億円で、東北電力に売電する予定だ。

     この日、要望書を提出した後、県庁で記者会見した「由利本荘・にかほ市の風力発電を考える会」(由利本荘市、39人)の佐々木憲雄代表ら3人は、鳥海山(2236メートル)から見下ろす景観が悪化するなど観光資源の破壊につながると指摘。地元への経済効果も限定的としている。

     またこれまでに、陸上に設置されている風車によって「耳鳴りがする」などの被害が住民から寄せられており、洋上風力発電でも同様の被害が心配されるとしている。

     同団体はこれまでにレノバにも中止を求める要望書を2回提出。国の事業認可に向けて、現在、環境アセスメント調査を進めているレノバの担当者は「計画に賛否があるのは承知している。調査結果はきちんと説明する」とコメントした。

     県は風力発電の普及を促進しており、18年5月末現在で風車221基、計約41万2000キロワットの施設が設置されている。

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