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ポットの中は今…

米国の介護・看護、育児を支える移民労働者の現状や課題の研究・取材成果を踏まえ、介護、育児、家事労働や働き方の問題などをリポートします。

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アメリカの介護士の現状(3)不法移民なしでは成り立たない社会構造

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「介護士の仕事に誇りを持っている」と話すテリー=ロサンゼルスで2018年11月
「介護士の仕事に誇りを持っている」と話すテリー=ロサンゼルスで2018年11月

 私は現在、フルブライト奨学金のジャーナリストプログラムで南カリフォルニア大学に在籍し、移民の家事労働者の研究をしています。家事・育児を家族以外の人が担うことが、これまで家事労働の主な担い手となってきた女性の生き方にどのように影響しているかを研究しています。アメリカでは多くの移民が家事労働に関する仕事をしているので、移民の方のそれぞれのストーリーを聞く日々です。研究の意義・目的は多岐にわたります。キーワードを挙げるとすれば、▽移民▽家事▽育児▽介護▽高齢化社会▽ケアサービス▽女性▽未来の働き方――といったところでしょうか。

 今回は、アメリカで在宅介護を担う移民介護士に関する3回目のリポートです。これまでロサンゼルスで取材したフィリピン人介護士のそれぞれのストーリーは、重なる部分があっても、一つとして同じものがありませんでした。同じ「移民介護士」というテーマですが、今回は、「不法移民」の介護士だったテリーのストーリーです。

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