作家の石牟礼道子さんが亡くなって10日で1年。「魚(いお)わく海」と呼ばれた熊本・不知火海(しらぬいかい)に生きる人々の豊かさをつづり、その営みを破壊した水俣病の悲しみを描いた石牟礼さんの文学世界を慕い、発信してきた古書店が京都市上京区にある。奥田直美さん(39)、順平さん(39)夫婦が営む「カライモブックス」(同区社横町)だ。3月で開店から丸10年を迎える。【南陽子】
店の奥、開け放たれた戸の向こうに一人娘の道さん(8)の学習机や台所が見通せる。住居と地続きの店内には、石牟礼さんの著作をはじめ、石牟礼さんに連なる渡辺京二さんら熊本の作家の本、哲学や女性学、環境学など社会科学系の専門書が並ぶ。
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