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薄暗い作業場で熱されたガラスがあめのように伸びると、窓から差し込む光できらりと光った。「佐竹ガラス」(和泉市)は国内で唯一、戦前から続く工芸用色ガラス棒メーカーだ。職人の手作業でカラフルなガラス棒が生み出されている。
創業は1927(昭和2)年。色ガラス棒はアクセサリーなどのガラス細工の材料で、同社は160色以上を扱う。「珪砂(けいしゃ)」などの原料や着色のための原料を1100~1300度の炉で溶かして成形。塊を職人が歩きながら鉛筆大に細く伸ばしていく。熟練の職人なら20メートルにもするという。佐竹保彦社長(…
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