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橋爪大三郎・評 『ニッポン2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法』=落合陽一、猪瀬直樹・著

 (角川書店・1512円)

 メディアアーティストで三○代、筑波大准教授、デジタル企業のCEOでもある落合陽一氏と、作家で七○代、小泉政権で道路公団改革をやり遂げ、東京都の副知事と知事を務めた猪瀬直樹氏の、絶妙コラボ。データとビジョンにもとづき、日本の近未来をリアルに展望する。

 日本のどこがどうダメか。客観的な条件と、人間の無策の両面がある。客観的な条件は、急速な高齢化(人口が「棺桶(かんおけ)型グラフ」になっている!)や産業の衰退、東京一極集中と地方の衰滅である。無策とは、中央省庁の縦割り、既得権益のしがらみや惰性である。これらを打破しよう。改革への熱い思いが、二人を結びつけている。

 失われた三○年は、なぜ失われたのか。それは当初、これが長い停滞の始まりだと認識できなかったからだ。「景気対策」やばらまき(現状維持)で時間を無駄にした。それを教訓に、落合氏と猪瀬氏は、これからの三○年を大胆に構想する。

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