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東日本大震災の津波で大切な人を亡くした人々を思いながら、宮城県東松島市の中学生が踊り始めた民俗芸能が、「みかぐら」だ。鎮魂の舞を地域に根付かせてほしいという住民の願いを受け、昨年4月、地元中学校の卒業生たちがみかぐら伝承クラブ「天翔(てんしょう)」を結成した。「震災の記憶と共に継承していきたい」と、今も練習に力を入れている。
寒さが増した1月の夜、市民センターでみかぐらの練習があった。太鼓の軽快な音に合わせ、高校生や大学生ら12人が流れるように舞っていた。左手の扇、右手の錫杖(しゃくじょう)を回しながら、ふわりとしゃがみ、跳ねる。優雅だが、全身を使う動きに学生らはみるみる汗だくになった。「究めていけば、終わりのない踊り。震災直後でも夢中になれた」。天翔の代表、大学2年の小山綾さん(19)が話した。
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