福岡で暮らしているため、普段は福岡のうどんに慣れ親しんでいる。福岡のうどんの特徴としてよく言われているのが、やわらかな麺。博多のかいわいには今も、ゆでおきのうどんを用いる老舗が残り、ふわふわのやわ麺文化が健在だ。ゆでたてのうどんを出す店においても、やはり麺がやわらかい傾向にあるように思う。
そんな福岡で「讃岐うどん」の話題が出ると、「ああ、あの硬い麺やろ」という声がよく上がる。やわ麺文化の福岡だから、「讃岐うどんイコール強いコシ」というイメージがとりわけ強いのかもしれないが、他の県においても、それほどその認識にズレがあるようには思わない。
年始に讃岐うどんを食べに行った。数えてみると6度目の香川入り。真っ先に向かったのは、丸亀市で200…
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