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核被害の悲惨さを訴え続ける被爆者の声に耳を傾け、平和と核廃絶を求める思いを伝えます。

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2019冬/2 「若手」として継承 胎内被爆者・資料保存事務局 浜住治郎さん(73)

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胎内被爆をテーマに描かれた絵を前に話す浜住治郎さん=東京都内で1月
胎内被爆をテーマに描かれた絵を前に話す浜住治郎さん=東京都内で1月

 昨年12月、被爆者運動の資料や体験記を保存して発信する「ノーモア・ヒバクシャ継承センター」を東京に作るため、募金活動が始まった。目標は3年間で6億円。事務局として関わる浜住治郎さん(73)=東京都稲城市=は「被爆者の資料は人類の遺産。継承はやらなくてはいけないこと」と力を込める。

 「一番若い被爆者」と自称する胎内被爆者。広島に原爆が落とされた2日後、身重の母は爆心地近くで働いていた父を捜して歩いた。遺品しか見つからず、その半年後に生まれた。父が亡くなったのと同じ49歳になった時、「被爆体験を教えて」と兄や姉に手紙を送った。16年前、地元の被爆者の会設立を機に平和運動に関わり、同じ胎内被爆者の存在を知った。

 「生まれる前から被爆者の烙印(らくいん)が押されていた」と記された手記、肉親を語る言葉のすさまじさ、病弱で自殺した人。胎内被爆者として生きる人を知るたび心に響き、「体験がないから話せないということはない」と思うようになった。

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