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首相「国境線画定で平和条約締結」 “2島返還”は明言避ける 衆院予算委

衆院予算委員会で共産党の志位和夫委員長(左列手前から4人目)の質問に対し、パネルのグラフを指さして答える安倍晋三首相(右)=国会内で2019年2月12日午後3時22分、川田雅浩撮影

 安倍晋三首相は12日の衆院予算委員会で、北方領土問題を含む日露平和条約締結交渉について「国境線が画定されたことをもって、領土問題を解決して平和条約を締結する」と述べた。プーチン露大統領が昨年9月に提案した領土問題を「棚上げ」しての平和条約締結を改めて否定した形だ。一方、歯舞群島、色丹島の「2島返還」による条約締結の可能性に関しては明言を避けた。立憲民主党会派の岡田克也元外相の質問に答えた。

 岡田氏が平和条約交渉に臨む姿勢をただすと、首相は「平和条約の対象は、4島の帰属の問題だと一貫した立場だ。これから後退していることは全くない」と強調した。

 しかし、岡田氏が「2島返還だけで国境線を引くつもりはあるか」と尋ねると、首相は「我々は、領土問題を解決して平和条約を締結するという姿勢。それ以上は、交渉の中身に入っていくから差し控える。無理に国益を害するつもりは全くない」と述べるにとどめた。日本政府が歯舞、色丹両島の返還に加え、国後、択捉両島では共同経済活動などを実施する「2島プラスアルファ」を探っているためとみられる。

 日露交渉を巡っては、昨年9月にプーチン氏が、領土画定などの前提条件なしに「平和条約を年内(2018年)に締結しよう」と提案。ロシア側にはなお「領土問題棚上げ論」があるが、首相はこうした形の条約締結を改めて否定した。首相は「チャンスがある重要な年だが、今年という期限を切るつもりはない」とも語り、交渉期限を今年中に区切らない考えも示した。

衆院予算委員会で北方領土問題について岡田克也氏の質問に答える安倍晋三首相=国会内で2019年2月12日午前9時35分、川田雅浩撮影

 韓国国会の文喜相(ムン・ヒサン)議長が天皇陛下の謝罪で日韓歴史問題が解決するとの考えを示したことについて、首相は「本当にこれは驚いた。直ちに外交ルートを通じ、韓国側に対して今般の発言は甚だしく不適切な内容を含むものであり極めて遺憾であると、厳しく申し入れた」と述べた。河野太郎外相は「到底受け入れられない。極めて無礼な発言だ」と批判した。

 日本政府は8日に外務省局長級の担当者間で、9日には長嶺安政駐韓大使から韓国外務省第1次官に対し、謝罪と撤回を求めた。【松倉佑輔】

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