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「沖縄の思いを全国へ」県外出身大学生が模擬投票 県民投票14日告示

沖縄県名護市の北部農林高校前で行ったシール投票で高校生の意見を聞く大学生=名護市で2019年2月7日、佐野格撮影

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設を巡り、埋め立ての賛否を問う県民投票(24日投開票)が14日に告示される。若い世代に関心を持ってもらおうと模擬投票や基地視察などに取り組む大学生の中心メンバーには県外出身の学生たちもおり、「沖縄の人々の思いが全国に届き、問題の解決につながってほしい」と期待している。

 名護市にある名桜大1年の川崎将吾さん(19)は7日、友人らと一緒に市内の北部農林高校前に立ち、高校生らに「シール投票」を呼び掛けた。辺野古移設について、県民投票と同じ「賛成」「反対」「どちらでもない」の3択を書いたボードを用意し、シールを貼り付けてもらった。

 川崎さんは佐賀県鳥栖市出身。基地問題に関心はなかったが、沖縄に来て「基地と観光産業は共存できない」などと書かれた看板が街中にあるのを見て興味を持った。講演会に参加したり、本を読んだりして、自分なりに理解を深めてきた。

 県民投票の実施が決まり、友人と話し合ってシール投票に取り組むことに。「少し前の自分と同じように政治や社会問題に無関心な同世代の意識が変わるきっかけになれば」

名護市の北部農林高校前で行ったシール投票で高校生の意見を聞く大学生(左)=沖縄県名護市で2019年2月7日、佐野格撮影

「学生有志の会」は米軍基地の視察も

 琉球大や沖縄国際大の学生でつくる「県民投票を盛り上げる学生有志の会」は15日に普天間飛行場を視察する。米軍と交渉して許可を得た。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の呼び掛けで集まった学生と一緒に約25人で基地内を回る。代表で琉球大3年の鍵田修平さん(21)は「政府は『辺野古が唯一の解決策』と言うが、自分の目で基地を見て、米軍がどう思っているのかも聞いてみたい」と語る。

 鍵田さんは奈良県出身。高校3年生だった2015年、安全保障関連法に反対する学生団体「SEALDs(シールズ)」が大阪でデモ行進する光景を見た。衝撃を受けたのはシールズの活動を妨害しようとする人々がいたことだ。「同世代が政治に声を上げているのに、それを否定する人がいる。学校で『表現の自由』と習ったが、その現実は厳しい」

 教員を目指して琉球大で平和教育を学ぶ中で、辺野古移設を巡って県民が分断されている実情も知った。一方、郷里の友人からは「沖縄に染まった」「辺野古のゲート前で反対しているのは本土の人だけでしょう」などと言われる。本土には事実さえ正確に伝わっていない。そう感じる。

 鍵田さんは県民投票を通じて、沖縄の分断や対立が解決に向かうことを願う。「結果が出れば、県民がどう思っているのか客観的に説得力を持って県外に伝わるはずだ」と力を込める。【佐野格】

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