小原一真写真展

「チェルノブイリ」30年後のウクライナ 光ににじむ悲しみと現実

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フォトジャーナリストの小原一真=大阪市福島区で、久保玲撮影
フォトジャーナリストの小原一真=大阪市福島区で、久保玲撮影

 写真とは、眼前に広がる世界を記録するだけのメディアではない。33歳のフォトジャーナリスト、小原(おばら)一真は、時間をかけた取材と撮影によって、「その奥にあるもの」をとらえようとしてきた。大阪市福島区鷺洲2のフォトギャラリー・サイで開催中の「Exposure/Everlasting-30年後に見えなくなるもの」は、展示方法も工夫が凝らされ充実した展観に仕上がっている。

 本展は、2シリーズで構成。どちらも1986年のチェルノブイリ原発事故後にウクライナで生まれた人々が隠れた主人公だ。小原は2015年2月から2年間、事故によって廃村になった地と廃炉作業の拠点の町を訪れ、取材・撮影を重ねた。「Exposure」は母体で被ばくし甲状腺の病気を患った女性、マリアを取材したシリーズで、16年の世界報道写真展「人々の部」で1位となり、世界各地で披露されてきた。今回は、受賞時…

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