センバツ広陵・呉　選手紹介／３　広陵・岑幸之祐内野手／呉・真野倭一塁手　／広島

　＜第９１回選抜高校野球＞

先発出場で結果出す　広陵・岑幸之祐（みね・こうのすけ）内野手（２年）

　夕食後の自主練習では、黙々とバットを振り続けた。両手のひらは豆だらけで、努力の成果を裏付ける。昨秋の県大会、秋季大会は１３試合のうち８試合に出場したが、「１年前までは公式戦に出場できるとは思わなかった」と語る。

　昨秋の県大会準決勝の広島新庄戦に３番レフトで先発出場。二回１死一塁で左翼線に二塁打を放ち、大量得点のきっかけを作った。「とにかく結果を残したかった」

　股関節の動きを意識しながらバットを振り、打席に入るのがルーティン。「センバツでは、野球を教えてくれた父の前で活躍したい」。東大阪市立縄手北中学出身。

基本はセンター返し　呉・真野倭（しんの・やまと）一塁手（１年）

　２年前のセンバツに呉が出場し、同校進学を決めた。基本的にはセンター返しの打球を心掛けているが、長打に磨きをかけるため、腰の回転と下半身が連動するようタイミングを取る練習に力を入れている。

　守備では、腰が高いと指摘されることが多いという。「打球の正面に素早く入り、股関節が硬いので、股をしっかり割って捕球することを意識している」と話す。

　大のカープファンで、憧れの鈴木誠也外野手の打撃ビデオを見ながら研究する。息抜きは、３０～４０分かけ銭湯で湯船につかること。海田町立海田西中学出身。