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記者の目

稀勢の里引退 逃げない姿「土俵伝説」に=飯山太郎(東京運動部)

2017年春場所で大けがを押して優勝し、日本相撲協会の八角理事長(左)から賜杯を受け取る稀勢の里=エディオンアリーナ大阪で同年3月26日、貝塚太一撮影

 大相撲の横綱・稀勢の里(32)は初場所で引退し、田子ノ浦部屋付きの荒磯親方として新たなスタートを切った。稀勢の里は、朝青龍(38)=引退、白鵬(33)らモンゴル出身横綱がけん引する角界にあって、19年ぶりの日本出身横綱となり相撲人気回復の一翼を担った。

 一方、新横綱場所で大けがをした後は休場が続き、頂点に君臨すべき横綱像を揺るがしかねない数々の不名誉な記録を残した。功罪相半ばする土俵人生だったが、苦境にあっても逃げない姿勢で、力士の本分は全うしたと感じている。

 初場所4日目の1月16日、東京・両国国技館内で開かれた引退会見。何度も涙をぬぐった稀勢の里は、17年間の力士生活で貫いた信念について問われ、「絶対に逃げない気持ちです」と力強く言い切った。その信念こそが、2017年春場所で左腕などを痛めながらも、新横綱優勝を遂げた原動力だったと改めて思う。

 大関だった同年初場所で初優勝し、新横綱の春場所は初日から12連勝。だが、13日目に横綱・日馬富士(34)=引退=に敗れた一番で左の腕や胸を痛めた。土俵下に落ちた稀勢の里は顔をゆがめ、しばらく立てなかった。これまでは、相撲で顔に傷を負っても「男前になったでしょ」と言ってのける稀勢の里を見てきた。それだけに、痛みを隠さない姿を目の当たりにした私は、14日目以降は出場すら難しいだろうと予想した。

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