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麺食い・列島味便り

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水戸藩らーめん 水戸市 5種の薬味、よく混ぜて

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薬味の小皿が添えられた水戸藩らーめん=水戸市柳町1で2019年2月8日、仁瓶和弥撮影
薬味の小皿が添えられた水戸藩らーめん=水戸市柳町1で2019年2月8日、仁瓶和弥撮影

 お盆の上にかわいい小皿が五つ並ぶ。みじん切りしたニラ、らっきょう、ねぎ、ニンニク、ショウガ……。漢方に由来する「五辛」といわれる薬味だ。

 水戸黄門でおなじみの水戸藩二代藩主・徳川光圀が江戸時代の17世紀末、日本で最初に食べたという説がある。その味を再現したラーメンの特徴は見た目のユニークさだ。

 現在、このラーメンを出しているのは水戸市内に5店ある。そのうち、1947(昭和22)年創業の「石田屋」(同市柳町1)では、具材に鶏肉のチャーシュー、チンゲンサイ、シイタケを使う。2代目店主、石田進さん(74)が思い入れを語る。「鶏だし、鶏チャーシューを使っているのは5軒の中でここだけ。先代からの伝統です」

 薬味を一度にすべて加え、よく混ぜるのが食べ方だ。薄茶色に澄んだスープから麺をすくってまた驚く。茶色味を帯びた麺は日本そばのよう。茨城県が生産量日本一を誇るレンコンの粉を小麦粉に練り込んでいるためだ。鶏ガラをベースにあっさりしたしょうゆ味のスープが、もちもちとした麺によく絡む。薬味の香りが食欲をそそり、ニラやらっきょうのシャキシャキした食感も楽しい。

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