井伊直弼

和歌、22年かけ解読 元中学教諭の小田さんら、翻刻本を出版 彦根 /滋賀

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井伊直弼の自作和歌集の翻刻本を出版した小田輝子さん(左)と、ともに解読した平居圭子さん=滋賀県彦根市役所で、西村浩一撮影
井伊直弼の自作和歌集の翻刻本を出版した小田輝子さん(左)と、ともに解読した平居圭子さん=滋賀県彦根市役所で、西村浩一撮影

 彦根藩13代当主で幕末の大老、井伊直弼が自作の和歌を自ら編集した和歌集「柳廼四附(やなぎのしずく)」を、彦根市の元中学教諭、小田輝子さん(92)らが初めて全文を解読し、現代の活字に置き換えた翻刻(ほんこく)本として出版した。藩主として初めて帰郷した際、温かく迎えた領民への感激を吐露した和歌など約1030首を、小田さんを中心とした解読会が22年間研究した成果で、直弼の人物像を知る貴重な資料となっている。【西村浩一】

 原本は、国重要文化財「彦根藩井伊家文書」として井伊家に伝わり、現在は彦根城博物館が所蔵。制作年代は不明だが、収録された和歌の内容から、直弼が藩主になり彦根に一時、帰郷した1851年から「桜田門外の変」で暗殺された60年までの間に制作されたとみられる。自筆で110丁(220ページ)の和綴(わとじ)本に書き写され、「柳廼四附」の題名は、芯は強いがしなやかな柳の木を好んだ直弼が自身を柳に例え、内なる感…

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