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安倍政権の北方領土交渉 「2島先行返還」諦めるのか=本間浩昭(北海道報道部根室)

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空から見た北方領土の歯舞群島。写真右下に大きく見えるのは根室市の納沙布岬=本社機から2014年1月24日、本間浩昭撮影
空から見た北方領土の歯舞群島。写真右下に大きく見えるのは根室市の納沙布岬=本社機から2014年1月24日、本間浩昭撮影

国後、択捉2島 事実上の放棄

 北方領土をめぐる日露交渉が、国民の多くが望まない方向へと動き始めているのではないか。昨年11月のシンガポールでの日露首脳会談で安倍晋三首相とプーチン大統領は「日ソ共同宣言(1956年)を基礎に平和条約交渉を加速化させる」ことで合意した。安倍首相らはきちんと説明していないが、日本が目下進めている交渉は、北方領土4島のうち国後、択捉の2島の事実上の放棄としか考えられない。かつて最低ラインとも言われた歯舞、色丹の「2島先行返還」(段階的返還)は幻になりつつある。

 会談後の新聞各紙の見出しは「首相『2島先行』軸に」(朝日新聞)、「『領土』成果急ぐ 残り任期見据え」(毎日新聞)、「国後、択捉返還断念も」(北海道新聞)--などばらつきがあった。「外交交渉」を盾に説明責任を果たさず、国民やマスコミをけむに巻こうとする安倍政権の戦法が透けて見える。

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