特集

Listening

話題のニュースを取り上げた寄稿やインタビュー記事、社説をもとに、読者のみなさんの意見・考えをお寄せください。

特集一覧

メディア時評

統計不正は国家の危機=花田昌宣・熊本学園大水俣学研究センター長

  • コメント
  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

 学生時代に賃金についての重要な統計は、毎月勤労統計と賃金構造基本統計であると教わり、使い方を習った。その毎月勤労統計が定められた手順にしたがって調査されていなかったという報道にがくぜんとし耳を疑った。その次は賃金構造基本統計も法令に従っていなかったという。国家の基をなす統計である。補正をして直せばいいなどといった類いの話ではない。

 毎日新聞4日朝刊の「風知草」で山田孝男特別編集委員は政府統計の信頼性を取り戻し政策論戦に戻るよう訴えている。統計数値が信頼できるものであるかどうか、統計調査がきちんとできるかどうかは、国家の成熟度と正統性を示す。調査のための機関や技術が整うばかりでなく、民主主義が実現しているかが問われる。従って、正確な統計が得られるかどうかは近代国家としての完成度を示すといえよう。まさにそれが揺らいでいるのだ。

この記事は有料記事です。

残り447文字(全文814文字)

コメント

※ 投稿は利用規約に同意したものとみなします。

次に読みたい

あわせて読みたい

注目の特集