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科学の森

まばたき、一瞬の秘密 目を守るだけじゃなかった

まばたきの役割

 成人は1分間に約20回、1日に約1万5000回もまばたきをすると言われる。その度に涙が目を潤し、強い光やごみから角膜が守られる。最近の研究で、脳のリセットやコミュニケーションにも関わっている可能性が分かってきた。一瞬の動作に隠された秘密に迫る。【松本光樹】

 ●次へ脳をリセット

 まばたきは無意識に目を守るための行動だと考えられてきた。眼球を乾燥から防ぐだけでなく、強い光を浴びると反射的にまぶたを閉じる仕組みも備わっている。ただ、1回当たりの涙の量は0・002ミリリットルで、目を潤すためだけなら1分間に3回まばたきすれば十分なのに、約20回もするのはなぜなのか。「目の保護」だけでは説明が付かなかった。

 怒った時や緊張した時、まばたきはさらに頻度を増す。「認知機能と関係があるのでは」と考えた中野珠実・大阪大准教授(認知神経学)は2012年、被験者10人に英国のコメディー番組「ミスター・ビーン」を見せ、どのタイミングでまばたきをするか一人一人観察した。その結果、主人公が車を乗り降りするシーンなど場面の切れ目で、複数の被験者が同時にまばたきをしたことが分かった。

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