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高校生が作成 はやぶさ2のすごさがわかる「すごろく」 難ミッションを体感

はやぶさ2の旅をたどるすごろくを作った東京工業大付属科学技術高の科学部のメンバー。「多くの人にはやぶさ2の旅を知ってもらいたい」と白仁田耕介部長(後列)は話す=東京都港区の同高で2019年1月、永山悦子撮影

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 小惑星リュウグウへの着陸に挑む日本の探査機「はやぶさ2」を応援しようと、東京工業大付属科学技術高(東京都港区)の科学部のメンバーが、はやぶさ2の旅をたどる「すごろく」を作り、「はやぶさ2のすごさ」を伝える活動に取り組んでいる。部長で2年の白仁田(しらにた)耕介さん(17)は「専門家ではない私たちの視点から、はやぶさ2の面白さにまだ気がついていない人とはやぶさ2プロジェクトをつないでいきたい」と意気込む。

 科学部のメンバーは現在3人。それぞれ理系の勉強に取り組む中、はやぶさ2について「数々の難しい機能を搭載し、それらを実現させようとしているところがすごい」と夢中になった。

 2017年秋、「はやぶさ2の小惑星到着(18年)に合わせ、だれもが知っているすごろくを作り、はやぶさ2の旅を分かりやすく伝えることによって盛り上げよう」と計画。打ち上げが「スタート」、途中に小惑星到着、観測や着陸、衝突装置の投下などのマスを進み、小惑星の物質が入ったカプセルの回収を「ゴール」とするすごろくを作り上げた。難しいミッションについては、前進できるサイコロの目を絞り込んだり、複数回振ることにしたりするなど、技術のレベルの高さを体感できるように工夫した。

東京工業大付属科学技術高の科学部のメンバーが制作したはやぶさ2の旅を紹介するすごろく=同高科学部提供

 すごろくを作るにあたっては、はやぶさ2を開発した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の一般向けの施設公開に足を運び、プロジェクトメンバーに直接質問を重ねたほか、プロジェクトのホームページや記者会見の資料、新聞記事などを参考に「プロジェクトの皆さんが丹精を込めて作り上げた探査機だから、何一つ間違いがないように正しい内容を目指した」という。

 完成したすごろくは、児童館や学童クラブ、科学館などで子どもたちに紹介しているほか、昨年3月に福岡市で開かれた天文関係の国際学会でポスター発表もした。昨年秋の同高の文化祭では、参加者が教室内を歩きながらすごろくを体験できる「ヒトサイズすごろく」を作り、メンバーは、はやぶさ2をかたどった帽子をかぶって案内係を務めた。

 はやぶさ2がリュウグウへの最初の着陸に挑む22日は、同高の期末試験直前のため部活動は休み。白仁田さんは「リアルタイムでの応援は難しいが、ここまで難しい運用もノーミスで乗り切ってきたので、きっと成功すると信じている。日本の探査機の一流の旅を多くの人と共有したい」と目を輝かせた。はやぶさ2プロジェクトの吉川真・ミッションマネジャーは「高校生がはやぶさ2を応援する活動をしてくれていることは、プロジェクトとして非常にありがたい」と話している。

 すごろくは同高科学部のホームページ(http://www1.hst.titech.ac.jp/club/sci_club/sugo-haya2.html)で公開している。小学校低学年向け、高学年向け、エキスパート向けなど難易度別に作られている。【永山悦子】

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