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布施広の地球議

殺処分ゼロへの道

 ふと気になって、大木トオルさんの事務所(東京都中央区)を訪ねた。ブルースの本場・米国で名を上げた本格派の歌手で、「国際セラピードッグ協会」の代表。犬の「殺処分ゼロ」をライフワークに古希に近い年齢で闘いの日々だ。

 「犬には特別な力がある」と大木さんから聞いたのは6年前。その時は半信半疑だったが、高齢者と犬がふれあう現場を見学して納得した。犬の前で人は心を開く。独りではつらいリハビリも犬と一緒なら笑ってできる。

 そんなセラピードッグを、大木さんは育ててきた。血統書付きの犬ではない。たとえば東日本大震災で野犬化…

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