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千田北遺跡

金箔貼りの木製笠塔婆、全国初出土 13世紀ごろ、史料記述と一致 金沢 /石川

千田北遺跡で見つかった、金箔を貼った梵字が残る木製笠塔婆の部材=金沢市上安原南の市埋蔵文化財センターで、久木田照子撮影

 金沢市は14日、同市千田町の千田北遺跡で金箔(きんぱく)を貼った13世紀ごろ(鎌倉時代)のものとみられる木製笠塔婆(かさとうば)が見つかったと発表した。金箔付きの出土例は全国初。鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」には、平安時代末の金箔付き笠塔婆の記述があり、当時の様子を裏付ける貴重な資料となる。

 笠塔婆は「額(がく)」と呼ばれる板や柱に笠を載せた供養塔で、墓地や街道などに建てられた。石製は数多く残る一方、木製の現存例は少ない。市によると、珠洲市の野々江本江寺(ぼんこうじ)遺跡から出土した例と、奈良県天理市の寺の伝世品に限られる。

 金沢市は千田北遺跡で2015~18年度、道路建設工事に伴う発掘調査を実施。昨年8~9月、堀の跡(幅約4メートル、深さ約1メートル)から笠塔婆3基分とみられる部材27点が出土した。このうち、杉の額3点(いずれも長さ約70センチ、幅約20センチ、厚さ約2センチ)に1文字ずつ彫られた梵字(ぼんじ)部分に金箔が貼られていた。字は阿弥陀如来などを表し、3基の笠塔婆で阿弥陀三尊を表現したとみられる。

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