性同一性障害

解決せぬ差別に失望 上田地優さん、「活動に区切り」表明 /島根

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
JR松江駅前を歩く上田地優さん。性のことを考えなくてよい社会の実現を望んでいる=松江市朝日町で、根岸愛実撮影
JR松江駅前を歩く上田地優さん。性のことを考えなくてよい社会の実現を望んでいる=松江市朝日町で、根岸愛実撮影

性同一性障害を持つ上田地優さん

 同性婚など同性愛者の権利向上を求める動きが活発な今、取り残されていると感じている人がいる。心と体の性が一致しない性同一性障害を持つ上田地優(ちひろ)さん(60)だ。当事者の人権向上に尽力して成果を上げてきたが、このほど「活動に区切りをつける」と表明した。風当たりが強まるばかりの現状に失望したからという。【根岸愛実】

 上田さんは松江市で寺の長男として生まれ、20代から40代まで鳥取県米子市で英語講師として働いた。性への違和感が大きくなり、知人の少ない松江市に移住。2006年に性同一性障害の診断を受けた。07年には当事者支援の市民団体「紫の風」を結成。赤や青と単純に色分けできない性への思いを込めた。診断後は障害を理由に正社員になれず、性や人権に関する講演や本の自費出版などで生計を立ててきた。

この記事は有料記事です。

残り724文字(全文1088文字)

あわせて読みたい

注目の特集