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祖父・父からバトンつなぎ(その1) ハンセン病、歌に刻む

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大島青松園にある教会で毎月開かれている礼拝の準備でオルガンを弾く沢知恵さん=高松市の同園で2019年1月18日、山崎一輝撮影
大島青松園にある教会で毎月開かれている礼拝の準備でオルガンを弾く沢知恵さん=高松市の同園で2019年1月18日、山崎一輝撮影

 暮れも押し迫った昨年12月15日の昼下がり、岡山市北区のホールでシンガー・ソングライター、沢知恵(ともえ)さん(48)のコンサートが開かれていた。老若男女約200人が集まりクリスマスソングに酔いしれる。沸き上がるアンコール。沢さんは再びピアノに向かい、今度は哀愁を帯びたメロディーを歌った。

 ♪かかわらなければ路傍の人 私の胸の泉に 枯れ葉いちまいも 落としてはくれない

 選んだのは「胸の泉に」。瀬戸内の対岸側の離島・大島にある国立ハンセン病療養所「大島青松園」(高松市)の故・塔和子さんが、隔離の境遇を詠んだ詩に自ら曲をつけた。「大島は私の『古里』。今年最後のコンサートはこの曲で締めたかった」

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