暮れも押し迫った昨年12月15日の昼下がり、岡山市北区のホールでシンガー・ソングライター、沢知恵(ともえ)さん(48)のコンサートが開かれていた。老若男女約200人が集まりクリスマスソングに酔いしれる。沸き上がるアンコール。沢さんは再びピアノに向かい、今度は哀愁を帯びたメロディーを歌った。
♪かかわらなければ路傍の人 私の胸の泉に 枯れ葉いちまいも 落としてはくれない
選んだのは「胸の泉に」。瀬戸内の対岸側の離島・大島にある国立ハンセン病療養所「大島青松園」(高松市)の故・塔和子さんが、隔離の境遇を詠んだ詩に自ら曲をつけた。「大島は私の『古里』。今年最後のコンサートはこの曲で締めたかった」
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