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松原隆一郎・評 『拳の近代 明治・大正・昭和のボクシング』=木本玲一・著

 (現代書館・2808円)

 日本人は外国から学んだ文化を巧みに消化し読み替えると言われる。中国に学んだ漢字からひらがなを生み出したし、米と塩で魚肉を乳酸発酵させる「熟(な)れ鮨(ずし)」は魚肉と米を酢(醋酸(さくさん))で締める江戸前寿司(すし)(早ずし)へと置き換えた。では欧米由来の格闘スポーツ、ボクシングはどうか。

 ボクシングは幕末に欧米との接触とともに伝わり、明治時代における喧嘩(けんか)さながらの「メリケン」や、大正8年から昭和5年頃まで(およそ1920年代)流行(はや)った柔道と拳闘の異種格闘技戦(「柔拳」)興行を経て、大学対抗戦やアメリカ帰りの「日本のボクシングの父」渡辺勇次郎が設立した日本初のボクシング・ジム「日本拳闘倶楽部」によって本格的に導入された。本書はこうした黎明(れいめい)期から「モダン…

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