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Shall・we・バレエ?

ローザンヌは「入試」から「就活」へ=斉藤希史子

(C)Gregory Batardon

 スイス・ローザンヌ国際バレエコンクールで、今年は日本勢3人が入賞を果たした。最高の3位に入った佐々木須弥奈(すみな)は大阪の雄・佐々木美智子バレエ団の直系だ。祖母が主宰者で、父の佐々木大はロシアでも活躍した、日本を代表するダンサー。母方をたどっても3代目という筋金入りのバレリーナである。

 古典審査で踊った「エスメラルダ」はロマの娘の役。美智子によると須弥奈の母・杉原小麻里(さおり)がいち早く国内のコンクールで披露し、旋風を起こした「お家芸」という。蹴り上げた足でタンバリンを鳴らすなどけれん味も必要だが、須弥奈は伸びやかな肢体を自在に操り、日本人離れしたスケール感で圧倒。英国人振付家ウェイン・マクレガーの「クロマ」では、男子をもしのぐ存在感を放った。

 今回特筆すべきは、須弥奈を含む入賞者が3人とも、すでに欧州に留学中という点だろう。コンクールの目的はダンサーの卵に学びの機会を与えること。かつての日本人にはローザンヌが欧米の一流校への扉であり、「入試」に相当した。例えば今回審査員を務めた吉田都は1983年に17歳で入賞し、英ロイヤル・バレエ学校に迎えられている。その後、奨学制度の充実や一流校の門戸開放により、留学自体のハードルは下がった。吉田や…

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