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波のまにまに

会いたかった大先輩=戸田栄

 会う機会を得られなかったのだが、心に残る重い教えをいただいた毎日新聞の大先輩が亡くなったことを社内報で知った。昨年10月末に97歳で逝去された、長尾文平さんだ。学芸部長や編集委員を務め、1976年に定年退職している。退職は、私の入社の10年以上前で社内で見かけたこともない。

 私は2015年、被爆から16年後に原爆症で死亡した毎日新聞広島支局の重富芳衛記者について調べ、「恐るべきかな原爆」という連載記事を書いた。その時、「突然お手紙をさし上げて失礼します。拝読し、70年前をなつかしく思い起こしました」という手紙をもらった。

 「終戦の翌年、広島支局を訪れ、記者になりたいと申し入れたのです。『なにか小文を書け』といわれて、当時にぎやかだったヤミ市の風景をまとめて、採用されました」とあった。とりあえずの支局採用で、約1年後に正式に採用されるまで見習生として働き、重富記者と接していた。連載時で原爆は70年前のことだったから、実際に重富記者を知る人はほとんどいなかった。ぜひ会って話を聞きたいと思い、何度も手紙を書いたが、その…

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