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サンデー毎日発

今からでも出願できる255私立大 各方式を最大活用して「望む合格」を

関西大
関東学院大

 “平成最後”となる大学入試も間もなく折り返し地点。合格の手応えがなく焦っている受験生もいることだろう。それでも、今から出願できる大学は、最難関を除いて幅広い難易度帯に残っている。諦めず合格の可能性を探りたい。

     入学者の定員超過率が段階的に引き下げられることにより、大規模私立大で合格者の絞り込みが続いてきた。超過率の上限が前年と同じ1.1倍に据え置かれた2019年度(19年4月入学)入試は、合格者の絞り込みが一段落しそうだ。

     それでも、定員管理の厳格化前の15年度入試に比べれば、私立大の倍率は上がっている。さらに、前年の厳しい入試の反動で浪人生が増えておりレベルも高い。

     こうした受験環境にあって、まだ合格校がない、もしくは合格しても第1志望校ではないという受験生が少なくないだろう。しかし、私立大の入試方式は多様化しており、これから受けられる大学は数多くある。

     早慶上智などの最難関大はないが、これらに次ぐ難関といえる関西大、立命館大が受験可能だ。また日東駒専(日本大、東洋大、駒沢大、専修大)、産近甲龍(京都産業大、近畿大、甲南大、龍谷大)といった、近年難化が続いてきた有名大はすべて再チャレンジできる。

     学部に関しても、人気が高く厳しい入試になっている社会科学系はもとより、募集規模が小さいため高倍率となる、医学部や歯学部も受験可能だ。入試後半戦の大学の選び方について、駿台教育研究所・進学情報事業部長の石原賢一さんに聞いてみた。

     「私立大は入試方式が充実しており、まだまだチャンスはあります。ただ、これから受けられる大学は定員が少なく、倍率が高くなりがちなので、これまで受けてきた大学より難易度を下げて受験することをお勧めします。それでも、際限なくレベルを下げるのではなく、入学してもいいと思えるラインは守ってください」

     受験生の現役志向は強く、今年中に決めたいという気持ちは分かるが、入学してからミスマッチに気づいても遅いということだ。もっとも、前半戦と同じ大学を受けるメリットもある。同じ大学なら問題の傾向は似ているもの。手応えがありながら、ぎりぎりで不合格になったというのなら、経験値を生かして再チャレンジも悪いことではないだろう。

     これから出願を考えている受験生は、前半戦の入試を経て精神的に追い込まれているケースが多いと思われるので、後半戦の入試は効率的に受験したい。そこで活用したいのが一度の受験で複数の学部(学科)の合否判定が受けられる方式だ。例えば、立正大は一度の出願で3学科(コース)まで併願が可能。聖学院大や東京国際大、大東文化大、拓殖大、玉川大、日本大、近畿大、摂南大、阪南大など多くの大学で同様の方式を採用している。

     「後半戦の入試は出願状況が読みにくく、極端に倍率が高くなることがある。複数の学部(学科)を併願していれば、そうしたリスクを軽減できます」(大学関係者)

     前出の日本大や聖学院大など、複数の学部(学科)を併願することで受験料を割り引く大学も多い。手間をかけずリーズナブルに併願できるので、志望校の入試情報を押さえておきたい。

     前半戦の入試がうまくいかない理由が不得意科目を克服できなかったことにあるなら、これからの入試も不安になる。後半戦の入試は、多様な学生を入学させるため、少数科目で実施するケースが多く、不得意科目を外して受験することが可能だ。一例を挙げると、聖学院大は英語と国語を受験し、高得点だったほうの1科目で合否が決まる。科目数が少ない大学は、東北学院大や昭和女子大、東海大、関東学院大、岐阜聖徳学園大、愛知学院大、京都橘大、摂南大、阪南大、神戸学院大、広島修道大、久留米大など数多くある。ただし、少数科目入試は良い点ばかりではないので注意が必要、と話すのは、駿台の石原さんだ。

     「一般的な方式なら、多少のケアレスミスは3科目トータルで挽回可能ですが、少数科目はケアレスミスが命取りになりかねません。得意科目を生かしたい気持ちは分かりますが、思わぬ落とし穴があることは知っておいたほうがいいでしょう」

    センター方式の倍率が下がる可能性も!?

     後半戦の入試がこれまでの入試と異なるのは科目数だけではない。明治学院大は、B日程で英語に加え、論文や講義理解能力試験などを課して思考力を問う。国際医療福祉大は、学科試験1科目と意欲を見るための面接で選抜し、追手門学院大の最終日程は、記述式の英語・国語総合力テストを課す。

     大学独自の入試で行う後半戦の方式を見てきたが、センター試験を受けていれば、難関大の受験が可能であり、明治大や中央大、立命館大、関西大、関西学院大といった難関大がセンター方式を実施している。この時期のセンター方式は、国公立大志望者の獲得を目指し、多くの科目を課すケースが多い。成蹊大の経済のM方式は、センター試験5科目とグループ面接で合否が決まる。

     「今春の国公立大入試は志願者が減少し、ハードルが下がる可能性が高い。国公立大に受かれば、私立大のセンター方式に出願して合格しても入学しない受験生もいるので、倍率が下がる可能性がある。難関大のセンター方式は、科目数が多くボーダーラインも高いが、将来の希望とマッチングする大学なら、出願する価値はあります」(駿台の石原さん)

     ここ数年で合格者を大きく減らしたため、大規模私立大では、定員管理の厳格化が始まった16年以前なら合格圏内にいた受験生が不合格になっている。受験生にとって不運な年といえるが、合格の可能性が残されている限り、最後まで頑張り続けたい。【大学通信・井沢秀】

    *週刊「サンデー毎日」2019年2月17日号より転載。「今からでも出願できる255私立大」の表は実際の誌面でご確認ください。

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