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第103回全国高校野球選手権

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第91回選抜高校野球

指導に“外部の目” /和歌山

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 <センバツ2019>

 第91回選抜高校野球大会に出場する智弁和歌山と市和歌山では、アスリートの身体特性に詳しい専門家を招いたトレーニングをそれぞれ行っている。体の柔軟性アップに重点を置き、けがを予防したり、効果的な体の動かし方を学んだりしている。“外部の目”を取り入れることで、気分転換やチーム内での新たな気付きにもつながっているようだ。【砂押健太、後藤奈緒】

ヨガでリラックス 智弁和歌山、可動域も広がる

ヨガのトレーニングをする智弁和歌山の選手たち=和歌山市冬野の同校で、砂押健太撮影 拡大
ヨガのトレーニングをする智弁和歌山の選手たち=和歌山市冬野の同校で、砂押健太撮影

 智弁和歌山では月2回程度、1回約90分のヨガトレーニングに取り組んでいる。当時野球部コーチだった中谷仁監督(39)が2017年に取り入れ、和歌山市六番丁のヨガスタジオ「蓮舞(はすまい)」代表の新庄千保子さん(35)を講師に招いている。

 「軸を作って、同じバランスで、息を吸って」

 同校の多目的スペースでは新庄さんのゆったりとした声が響いた。約20人の選手たちは、各自の足元に敷かれたヨガマットの上で足を前後に大きく開き、前傾姿勢をとったまま上半身を左右にひねったり、ヨガの棒を担いだような状態で腹筋をしたりした。

 その後は心をリラックスさせるメニューに移り、あおむけになって目をつぶり、「今抱えている問題を脇に置いていったん吐き出しましょう」という新庄さんの声に合わせて深呼吸を繰り返した。

 山本雄太投手(2年)は「肩がほぐれて可動域が広がり、キャッチボールでも投げやすくなる」と効果を話す。

体幹鍛えるメニュー 市和歌山フィジカルコーチ

市和歌山の米田航輝主将に説明する藤井敏永さん(左)=和歌山市六十谷の同校で、後藤奈緒撮影 拡大
市和歌山の米田航輝主将に説明する藤井敏永さん(左)=和歌山市六十谷の同校で、後藤奈緒撮影

 市和歌山でも20年前からフィジカルコーチの藤井敏永(としひさ)さん(44)を招き、月3回、準備運動やウエートトレーニングの指導を受けている。両腕を体の前で円を描くように回しながら横に移動するなど独自のメニューをこなす。藤井さんは「手足を使って体幹を鍛えたり、肩の柔軟性を高めたりするのが目的」と話す。

 ウエートトレーニングでは、メディシンボールとよばれる重さ約5キロの砂の入ったボールを両手で抱え、スイングをイメージして上半身をひねって壁にぶつける運動を取り入れる。ボールがバットに当たる瞬間に腹筋や体幹の力を出し切る目的だという。

 また、選手が復習できるよう、やり方の説明や動画を無料通信アプリ「LINE」で選手全員に共有している。藤井さんは「鍛えたフィジカルを生かして甲子園で暴れてほしい」とエールを送る。

 半田真一監督(38)は「毎日見ている自分たちでは気付かない、選手の動作やコンディションの変化に気付き、分かりやすく言葉で説明してくれる」と語った。

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