災害時の外国人向け「やさしい日本語」 観光や教育などにも多彩に広がり

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やさしい日本語とボイストラを活用する小平市の事業で、外国人に「多摩六都科学館」を案内する参加者(右)=小平市提供
やさしい日本語とボイストラを活用する小平市の事業で、外国人に「多摩六都科学館」を案内する参加者(右)=小平市提供

 災害時に外国人に情報を伝えることを想定して考案された「やさしい日本語」の導入が、観光や行政サービス、教育などの分野にも広がっている。2020年の東京五輪・パラリンピック開催や、改正入管法施行で外国人観光客や労働者が増えることを視野に、自治体などが採用し始めた。関係者は「日本に住んだり訪れたりする外国人の増加で言語も多様化する中、やさしい日本語を共通言語にしたい」と話す。

 やさしい日本語は1995年の阪神大震災で、言葉が通じずに必要な避難情報などを受け取れない外国人が多く出たことをきっかけに考案された。「召し上がる」は「食べる」、「土足厳禁」は「くつをぬいでください」など、分かりやすい日本語に置き換えるのが特徴だ。

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