今後のカギは文字確認 国産硯の製作跡から見えてきた弥生の「文明開化」

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硯について説明する柳田康雄・国学院大客員教授=福岡県糸島市で2019年2月19日、米本浩二撮影
硯について説明する柳田康雄・国学院大客員教授=福岡県糸島市で2019年2月19日、米本浩二撮影

 北部九州の遺跡で確認された弥生時代中期中ごろから後半(紀元前2世紀末~前1世紀)の硯(すずり)の国産を示す遺物は、紀元前には既に国内で文字が普及していた可能性を強くうかがわせる。弥生時代の硯が近年相次いで確認されてきたが、中国の普及品をいち早く模倣し国産化するなど、弥生時代の「文明開化」の実態も見えてきた。

 弥生時代の硯はこれまで、▽田和山遺跡(松江市)▽三雲・井原遺跡(福岡県糸島市)▽中原遺跡(同県筑前町)▽薬師ノ上遺跡(同町)など――で出土してきた。最初に確認された田和山遺跡(2001年)の硯は権力者の威信財とされたが、2例目の三雲・井原遺跡(16年)の硯は文字使用の点から注目された。

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